第9回国際OPIシンポジウム@香港の開催にあたって

2002年夏に英国エディンバラで開催した第1回国際OPIシンポジウムから、はや11年が経とうとしています。エディンバラに継ぎ、ソウル、プリンストン、函館、ベルリン、京都、ソウル、ポートランドで、最初の頃は毎夏、それからしばらくして隔年で国際シンポジウムを開き、世界各地の参加者とともにOPIとその根幹にあるproficiencyの研究、開発について熱く語り合ってきました。この勢いは留まるところを知らず、来る2013年11月2日(土)〜3日(日)には香港にて第9回国際OPIシンポジウムが開催されることになりました。今回は中国語母語話者として初めて日本語テスターになられた香港中文大学の何志明先生をはじめ、香港大学の萬美保先生など香港在住の多くの先生方の御協力を得て開催が決定し、着々と準備が進められています。日本側は伊東祐郎副会長、岡田達也副事務局長を中心に香港側と密接な連携を取りつつ、これまで以上に、実りある、また、行って良かった、楽しかった、忘れられない、JALPならではのシンポジウムが企画されています。

今回のシンポジウムのテーマは

「アジアにおける日本語プロフィシェンシー:社会言語学的能力を踏まえた多様な実践(Japanese Language Proficiency in Asia: Learners’ Sociolinguistic Competence and Diversity in Practice)」

です。「アジア」という共通項を持ちながらも、言語的、文化的にも異なる環境にいる日本語使用者の実態に焦点をあててプロフィシェンシーをより広く、より深く探ろうとするものです。牧野成一先生(プリンストン大学名誉教授)と宇田川洋子先生(国際交流基金日本語教育専門家)による基調講演に続き、香港在住の日本語教育者を中心としたパネルディスカッション、会員諸氏による研究発表、OPIファミリアライゼーション、OPIブラッシュアップセッションなど魅力的な活動がたくさん準備されています。また、香港の魅力をたっぷり盛り込んだ懇親会も用意されています。中国、そして香港におけるOPIネットワークや関連機関・関係者のアーティキュレーションの拡充に向けて、シンポジウムへの参加はもちろん、研究発表への応募等、会員の皆様のご協力を心からお願い致します。

2013年4月
会長 鎌田 修